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2008年11月29日 (土)

ゲーム音楽販売のススメ(後編)

iPhone/iPod touch向けゲームのゲーム音楽を販売しよう!

ネットで自分の曲を売りたい人は必見!な、後編。

追記:
細かい間違いとか修正しました。







「デジタル音楽販売サービス」での販売
「デジタル音楽販売サービス」は年々成長(*1)を続けている販売形態で、音楽をデータのみのかたちで販売します。一般にCDよりも安価に音楽を購入する事が出来ますが、一部のサービスでは音質がCDより劣るケースもあります。

デジタル音楽販売サービスは大きく分けて「売り切りタイプ」と「定額タイプ」に大別できます。
「売り切りタイプ」は一曲またはアルバム単位で曲を販売する方法で従来の音楽販売の延長にあるものです。一方「定額タイプ」は月々決まった金額を支払う事で登録されている曲が聞き放題になるものです(*2)。

「売り切りタイプの」代表は「iTunesStore」で、iTunesStoreはデジタル音楽販売サービスの世界シェアのおよそ4割から5割程度を握っているとみられています。この他にも、2008年に音楽ダウンロード販売をサービスインさせたアメリカの「Amazon.com」、日本の着うたサービスに代表される携帯端末向け配信、日本の「mora」など多くのサービスがあります。
日本では着うたなどのモバイルダウンロードが主流で、ダウンロード数の8割前後がモバイルダウンロードとみられています。

「定額タイプ」のデジタル音楽販売サービスは主流ではありませんが、常に一定の利用者がいます。代表的なサービスに「Napster」、「Rhapsody」、ドコモ端末向けの「うた・ホーダイ」などがあります。定額サービスを提供している事業者は多くの場合売りきりでの曲の販売も行っています。

(*1) 成長はしていますが、伸び率は鈍りつつあります。
(*2) 契約内容により期間内に聴取できる曲数などが決まっている場合もあります。

どちらのタイプにも共通しているのは、個人が事業規模の大きなサービスで配信するためには配信契約を代行する「中間業者を必要とする」という事です。曲の取り扱い点数が多いiTunesStoreなどの規模の大きなサービスでは契約等を効率的に行うためにこのような措置をとっています。
一方で、インディーズレーベル中心の規模の小さなサービスでは個人が事業者と直接契約する事が多く、この場合CDの販売やより事業規模の大きなサービスへの配信を代行するなどの業務も行っている場合があります。

さて、デジタル音楽販売サービスにも様々なサービスがあるわけですが、AppStoreで頒布しているゲームの音楽を販売するとなると、やはりiTunesStoreでの販売はしておきたいところ。そこで、iTunesStoreでの配信契約を代行しているサービスとして「CD Baby」「monstar.fm」「TuneCore」「マインドピース」の4サービスを、独自の配信サービスを提供している例として「同人音楽の森」、計五つのサービスを比較してみましょう。


と、その前に……
予備知識としていくつかの事をあらかじめ説明しておきます。

その1。
大手ダウンロード販売サービスで曲を販売した場合、販売額の約20%から30%が大手ダウンロード販売サービス側の取り分となります。残った70-80%を中間業者に支払い、中間業者はその中から手数料を徴収し、残った分をコンテンツホルダーに支払います。
某大手ダウンロード販売サービスを例にすると、日本で一曲売れたら約105円を、アメリカで一曲売れたら¢70を、EUで売れたら70ユーロセントを中間業者とコンテンツホルダーで分配するわけですね。
ある程度の規模のあるレーベルの場合は音楽出版社が中間業者の立ち位置になります。

なお、比率は度々改訂されるので、おおよその目安と思っていてください(契約内容によっても変わりますし)。
参考までに、各国で展開している某大手ダウンロード販売サービスで一曲売れた場合、日本円にしておおよそどの程度の金額になるのかを表にしてみました。金額は消費税相当額が内税の国のものはそのまま、外税のものは消費税相当額を除いた額です。

大手ダウンロード販売サービスの販売価格例
販売国 販売価格 日本円換算 販売価格-手数料 販売価格-手数料 日本円換算 販売価格-手数料 米ドル換算
*2008/11/27製作
日本 ¥150 ¥150 ¥105 ¥105 $1.10
アメリカ $0.99 ¥94.40 $0.70 ¥66.70 $0.70
英国 £0.79 ¥116.10 £0.49 ¥72.00 $0.75
ユーロ圏 €0.99 ¥121.80 €0.71 ¥87.30 $0.92
カナダ CAD0.99 ¥76.60 CAD0.78 ¥60.40 $0.64
円……、無駄に強いです。そして、そもそも高い(笑 う〜ん、いたしかゆし^^;

消費税相当額は各国によって異なります。音楽にかかる税率は日本では5%ですが、欧州では20%前後の国が多くあります。また、日本のダウンロード販売では消費税は内税になっていますが(150円のうち約7円14銭が消費税)、国によっては外税になっている国もあります。アメリカのように州や日にちによって消費税相当額が変わる国もあります。
為替レートも企業の予約レートと銀行間相場のレートは異なります。表の値はあくまで目安としてください。

その2
著作権管理団体に曲の配信権の管理を預託している場合、ダウンロード販売サービスが販売額のうち一定の割合を著作権管理団体に対し著作権使用料を支払っています。
例えばJASRACの場合、ダウンロード販売での著作権使用料は販売額の7.7%(または7.7
円のいずれか多い額に消費税相当額を加算した額)と決められているので、ダウンロード販売サービスはJASRACに販売額の7.7%(+消費税相当額)を支払います。この場合中間業者への支払いは7.7%分減るわけですが、著作権管理団体に支払われた著作権使用料は後日、著作権管理団体がコンテンツホルダーに対して公平に分配します。公平に。

その3
iTunesStoreで曲を売るためにはISRCとJANコードが必要です。
ISRCは曲ごとに付けられる固有の番号です。”同姓同名の著作者の同じタイトルの同じ長さの曲”などというものが複数存在していてもISRCが異なれば即座に違う曲だと判別できます。もっといえば、ISRCが異なれば同じ著作者の同じ曲であっても管理上は異なる曲と見なされるわけです。個人でも取得する事が出来ますが、たいていの中間業者がISRCを無料で付番してくれます(あるいは料金に含まれている)。
JANコードはいわゆるバーコードの事です。バーコードはCDのタイトルごとに付番されるもので、iTunesStoreでは内部の楽曲管理の効率化や著作権管理団体へのレポートなどに用いられます。JANコードは所定の手続きを行えば個人でも発行できますが、正直管理は面倒なので中間業者に発行してもらった方が後々楽かもしれません。
なお、JANコードの代わりに北米で使用されているUPCや欧州で使用されているEANコードを用いても問題ありません。

その4
海外のデジタル音楽販売サービスを利用する場合、日本語タイトルは使えるのでしょうか?
結論から言えば「つかえます」
iTunesStoreなどの大手サービスならばまず問題なく日本語タイトルも表示されます。しかし、海外に住む人の多くは日本語を読む事は出来ません。ですから、日本国内のみで配信する場合以外は、英訳のタイトルにするか、英訳のタイトルと日本語のタイトルを並記した方が良いでしょう。
ただし、海外の中間業者やサービスによっては日本語タイトルを適切に処理できない可能性もあります。事前に確認するようにしましょう。


注1) 以下の解説では、特に断りがない限りすべて1ドルあたり100円で計算しています。
注2) 以下の解説では、特に断りがない限りシングル曲は1曲150円、アルバム(シングル曲10曲以上)は1,500円としています。
注3) 収益額は銀行間相場や銀行などの各種手数料でも変化します。実際の収益は予想収益の1割から2割くらい低めに見積もっておいたほうが無難でしょう。




CD Baby(米)


CD Baby
iTunesStoreへの配信 初期費用 iTSへの配信契約代行の手数料 DL販売売上げに対する手数料率 iTS-Jでの一曲あたりの予想収益 iTS-Jでの採算ライン 日本語でのサポート
*金額は目安です。
永年 ¥5,000~¥10,000前後 なし。 9% ¥91前後 55~110DL あり

1997年に創業者デレク・シバース自身のCDをオンラインで販売する事から始まったCD Babyは北米最大のインディーミュージックオンラインセラーです。
CD Babyは独自のオンライン音楽販売サイト「CD Baby.com」を展開しており、基本的にはインディーCDの”小売店”です。販売サイトの「CD Baby.com」は英語のみの対応ですが、アーティストは「CD Baby Japan」を通じて日本語でのサポートを受ける事が出来ます。

CD Baby.com

CD Baby:音楽の販売と配信

CD Baby Japan

CD Babyではプロモーションなどの業務は行っていませんが、1タイトルあたり$35という価格で(在庫がある限り)未来永劫あなたのCDを販売し続けてくれます。1タイトルのCDにはいっている曲が1曲だろうと99曲だろうと$35です。また、1タイトルが二枚組であっても$35です。
ISRCの付番は無料ですが、バーコードがない場合は$20でUPCの取得を代行してくれます。

CD BabyでのCDの販売手続きをおえたらCD Babyに完パケのCD5枚を発送します。発送費用はEMS(国際スピード郵便)で1,500円前後、航空便で500円前後で送る事が出来ます。
ただ、移動距離が長いので梱包はしっかりとした方が良いでしょう。

CD Babyでは届いた5枚のうちの一枚を開けてリッピングし、マスターとして保存します。ですから、はじめは4枚のCDがCD Baby.comで販売される事になります。在庫がなくなるとCD Babyから追加発送の依頼がくるようになります。
費用を抑えたい場合は、Kunakiを利用するのも手かもしれません。KunakiでCD5枚を頼んだ場合、送料も含めた価格は$20.50で済みます。これにはUPCの取得費用も含まれているので、CD BabyでUPCを取得してもらう費用がまるまる浮く事になります(ついでに発送費用も浮きます)。

CDの販売価格は自由に決められますが最低額は5$のようです。CDが一枚売れると$4が手数料として徴収されます。たいていのインディCDは$8から$16くらいですからインディミュージシャンにとってはなかなかの好条件です。
CD BabyではCDの販売以外にも独自のダウンロード販売も行っています。ダウンロード販売の場合は販売額の9%が手数料として徴収されます。このほかに、CD Babyに登録するとアメリカのAmazon.comでもCDが販売されるようになります。

そして、オプションとして提供されているiTunesStoreなど他社のダウンロード販売サービスへの登録はすべて”タダ”です。
登録費用等は最初の$35にすべて含まれているので、追加の費用等は発生しません。他社のダウンロード販売サービスで発生した売り上げのうち9%をCD Babyが手数料として徴収します。
仮に、日本のiTunesStoreで曲が一曲売れた場合およそ91円があなたに支払われると予想されます。

なお、ダウンロード販売のみを選択する事も可能で、この場合はCDを一枚送付するだけでかまいません。

Cdbaby

CD Babyのダウンロード販売の主要パートナーは約10。全体では150のパートナーと契約しています。
また、1トラックあたり60セント以上払ってくれるサービスに配信を限定したり、特定のサービスやエリアを指定して配信したり除外する事も出来ます。

売上金の支払いは毎週行われ、支払い最低金額は設定されていません。支払いは、銀行口座(アメリカ国内のみ)、小切手、PayPalのいずれかですが、アメリカ国内の銀行口座はまず無理なので(日本国内で開いたシティバンク口座や外為口座も不可)、小切手かPaypalを選ぶ事になります。小切手はアメリカドルの額面で送られてくるので、邦銀では手数料が高くなってしまうため通常はPayPalを選んだ方が無難でしょう。なお、小切手の場合は小切手を発行する最低額面を設定する事が出来ます。




monstar.fm(日)


monstar.fm
iTunesStoreへの配信 初期費用 iTSへの配信契約代行の手数料 DL販売売上げに対する手数料率 iTS-Jでの一曲あたりの予想収益 iTS-Jでの採算ライン 日本語でのサポート
*金額は目安です。
永年 なし ¥3,150 25% ¥75前後 42DL あり

monstar.fmは2006年に設立された株式会社モンスター・ラボが運営するインディーミュージックオンラインセラーです。
monstar.fmも独自のオンライン販売サイト「monstar.fm」を運営しており、ダウンロード販売を中心に展開しています。国内企業なのでサポート全般を日本語で受ける事が出来るのは大変うれしいところです。「monstar.fm」ではダウンロード販売だけではなくCDの販売や登録アーティストのPVの提供も行っており、そのほかにオプションサービスとしてSNSのMySpaceの公認ストア「monstaer shop」やMySpace公式ストア「マイスペースうたフル」への登録、iTunesStoreをはじめとする海外400サイトへの登録が出来る「海外配信サービス」も提供しています。

monstar.fm

「monstar.fm」は登録料無料のインディーミュージックオンライン販売サービスで、誰でも契約が可能です(未成年者は親の承諾が必要)。一曲あたり最大200円でダウンロード販売を行う事ができ、また無料ダウンロード頒布も出来るようになっています。
ダウンロード販売だけの場合はCDは必要ありません。

「monstar.fm」のダウンロード販売でユニークな点は”チップ制度”で、契約者が定めた標準価格から最大200円を上限に曲の購入者が購入金額を決める事が出来るようになっています。標準価格を超えた分は契約者への”チップ”として契約者に支払われます。
「monstar.fm」のダウンロード販売の手数料率は33.72%となっています。登録無料である事を考えると、アーティスト側にとってもなかなか良い利率といえるでしょう。

「monstaer shop」はMySpacに開設されたmonstar.fmのストアです。初期費用は無料で、MySpacユーザー向けに楽曲を販売できます。手数料率は40%です。
「マイスペースうたフル」はMySpacの公式ストアで、ドコモ・au・ソフトバンクモバイルの3キャリア向けに着うたフルを販売できるサービスです。このサービスを利用するには初期費用が必要で、2,980円の「うたフルチケット」を購入する必要があります。ひとつの「うたフルチケット」で4曲を一年間配信する事が出来るようになります。配信価格は標準で210円ですが、それよりも高い金額に設定する事も可能です。
マイスペースうたフルの手数料率は60%と他のサービスに比べて高い設定になっていますが、日本ではモバイルダウンロードが主流である事を考えると妥当な設定なのかもしれません。

「海外配信サービス」はiTunesStoreをはじめとする海外・国内のダウンロード販売サービスへの登録代行サービスです。サービス費用は3,150円で、これにはISRCコードとバーコードの取得費用も含まれています。海外配信サービスを通じて登録したダウンロード販売サービスの売上のうち、25%を手数料としてmonstar.fmが徴収します。
仮に、日本のiTunesStoreで曲が一曲売れた場合およそ75円があなたに支払われると予想されます。

Monstarfm

海外配信サービスの主要パートナーは「iTunesStore」「Napster」「eMusic」「Microsoft」など6サービスがmonstar.fmのサイトで紹介されており、主要パートナーを含め世界全体で400サイトで一斉配信が出来るとしています。
海外配信サービスを利用する際は「国内・海外配信」「国内配信のみ」「海外配信のみ」の3パターンの中から配信地域を選択できますが、個別の配信サービスのみの配信や制限などは出来ません。

「monstar.fm」「monstaer shop」「マイスペースうたフル」「海外配信サービス」といったmonstar.fmに関する全てのサービスによる売上金は合算され支払われます。受け取り方法は国内の銀行口座のみとなっています。
支払い最低金額は5,000円に設定されており、5,000円を超えた月の翌々月末に登録されている銀行口座に振り込まれます。売上金が5,000円を超えていない場合は5,000円に達するまで繰り越されます。




tuneCORE(米)


tuneCORE(シングル)
iTunesStoreへの配信 初期費用 iTSへの配信契約代行の手数料 DL販売売上げに対する手数料率 iTS-Jでの一曲あたりの予想収益 iTS-Jでの採算ライン 日本語でのサポート
*収益金額は消費税相当額を除いた場合の目安
年次 ¥1,000~ なし 0% ¥100前後 10DL~ なし


tuneCORE(アルバム)
iTunesStoreへの配信 初期費用 iTSへの配信契約代行の手数料 DL販売売上げに対する手数料率 iTS-Jでの一アルバムあたりの予想収益 iTS-Jでの採算ライン 日本語でのサポート
*収益金額は消費税相当額を除いた場合の目安
年次 ¥3,000~ なし 0% ¥1,000前後 3DL~ なし

tuneCOREは2006年にベータサービスが開始され、2008年に本サービスが開始されたデジタル音楽販売サービスへの配信契約代行を専門とするサービスです。

tuneCORE

tuneCOREのサービスは、CD Babyやmonstar.fmの配信契約代行とは異なり契約期間を一年ごとに区切っている点がユニークで、また、配信先をアルバム配信の場合は一サービスごとに選択するようになっている点もユニークです。一つの配信先ごとに$0.99の手数料が加算され、例えば日本のiTunesStoreとアメリカのiTunesStore、Rhapsodyの三つのサービスを選択した場合は$2.97が加算されるといった具合です。

選択できる配信先は「iTunesStore」「napster」「Rhapsody」「amazon mp3」「e music」「GtoupieTunes」(アメリカの携帯端末向けデジタル音楽販売サービス)などの各サービスサイトを選択できます。また、英語圏の音楽系SNS「iLike」とも提携しています。

iLike

tuneCOREでかかる手数料は配信契約代行時の手数料のみで、配信先で発生した売上は全てアーティストに渡るようになっている点もユニークです。
曲の登録にCDは不要で、曲のデータなどをアップロードするだけと大変手軽です。また、iTunesStoreが行っている有料レポートサービスにも対応しています。

アルバム配信の手数料計算表は以下のとおり。

一年目:
登録曲数 × $0.99 + 配信先サイト数 × $0.99 + 年会登録費 $19.98

二年目以降(継続して契約する場合):
年間登録費 $19.98

例:曲数10曲のアルバムを日本・アメリカ・EU・英国のiTunesStoreとnapsterに配信する場合
一年目
登録曲数 10曲 + 配信先サイト数 5サイト + 年間登録費 $19.98

tuneCORE手数料例
内容 (個) サービス単価 小計
合計 $34.83
登録曲数 10 $0.99 $9.90
配信先サイト数 5 $0.99 $4.95
年間登録費 1 $19.98 $19.98

日本円で約3,500円となります。
二年目以降は継続して契約する場合、一年ごとに年間登録費として$19.98(約2,000円)が必要となります。
費用にはUPCとISRCの発行費用も含まれています。
仮に、日本のiTunesStoreでアルバム(曲数10以上)が一枚売れた場合およそ1,000円があなたに支払われると予想されます。

Tunecore_a
*曲数10、登録サイト数5の場合。

Tunecore_a5_2
*曲数10、登録サイト数5の場合。

シングル曲のみの登録はよりわかりやすく、シングル一曲を登録した場合、年間登録費$9.99のみが費用となります。シングル登録の場合は年間登録費用のみで全ての提携先で配信されるようになります。翌年以降の年間登録費用も$9.99で固定となります。
仮に、日本のiTunesStoreで曲が一曲売れた場合およそ100円があなたに支払われると予想されます。

Tunecore_s

Tunecore_s5

tuneCOREの利点は配信先を任意に設定できる点と、DL販売売上げに対する手数料が存在しない事です。特に、DL販売売上げに対する手数料が存在しない事は大きいものがあります。次の図はCD Baby、monstar.fm、tuneCOREのそれぞれのサービスを通じてiTS-Jでシングル曲が販売されたときの売上金の例です。

Commission

上の図で見てもわかるように、tuneCOREを経由しての売上金は曲が売れれば売れるほど他の二つのサービスを引き離してゆきます。一見、tuneCOREが配信契約代行先としては最も良さそうに思えますが、tuneCOREの配信契約代行は一年ごとの年次契約となっているため、年次が進むにつれトータルのコストは積み重なってゆきます。下の図は三つのサービスの年次ごとのコストをあらわしています。

Cost
*tuneCOREは曲数10のアルバムを5サイトに配信した場合の例。

tuneCOREではコストが年々かさんでゆくのがわかります。
tuneCOREを通じて配信した場合、曲があまり売れないようだとコストばかりがかさみますが、曲が多く売れるようになると費用対効果はかなり高くなります。
アルバムの販売動向によって利用するサービスを使い分けた方が良いかもしれません。

tuneCOREを通じて発生した売上金は小切手かPayPalのいずれかで受け取る事が出来ます。売上金の受け取り時期は任意なので都合の良いときに売上金を精算できます。なお、小切手の海外発送は別途手数料が必要となります。

tuneCOREは日本語のサポートが一切ないので、英語に不安がある人は避けた方が良いかもしれません。
なお、tuneCOREはiTunesStoreでの映像販売も受け付けています。




マインドピース(日)


マインドピース
iTunesStoreへの配信 初期費用 iTSへの配信契約代行の手数料 DL販売売上げに対する手数料率 iTS-Jでの一曲あたりの予想収益 iTS-Jでの採算ライン 日本語でのサポート
*金額は目安です。
年次 ¥20,000他 なし 10% ¥90前後 223DL あり

マインドピースは株式会社マインドピースが運営するサービスです。
「iTunesStore」「HMVうたふる」への音楽・映像配信契約代行とアマゾンでのCD販売代行を行っています。

マインドピース

他の記事のコメントに「マインドピース」の文字がありましたので取り上げます。

配信契約代行は年次契約で、”アーティスト向けプラン(登録者1名、登録コンテンツ数最大年間30、発送CD年5タイトル)”には、一年契約で配信のみ(JANコード、ISRC付番無し)の「ライトS1」から、三年契約で配信(著作権管理、JANコード、ISRC付番あり)とアマゾンでの販売をセットにした「ライトL3」まで6形態の契約方法があります。

DL販売売上げに対する手数料率は契約内容により変わるようですが”アーティスト向けプラン”の場合は10%のようです。
仮に、日本のiTunesStoreで曲が一曲売れた場合およそ90円があなたに支払われると予想されます。

Mindpeace
*「ライトM1」コースの場合。




同人音楽の森(日)


同人音楽の森
iTunesStoreへの配信 初期費用 DL販売売上げに対する手数料率 一曲あたりの予想収益 採算ライン 日本語でのサポート
*金額は目安です。
なし なし 30% ¥105ほか 0DL あり

同人音楽の森は音系同人作品を頒布するためのサービスです。
サービスインしてまだ日が浅いため利用者は少なめですが、今後知名度が上がるにつれ大化けするかもしれません。

同人音楽の森

同人音楽の森が提供しているのは独自のダウンロード販売サービスのみですが、同人音楽向けサービスとしてオリジナルの曲はもちろんJASRAC管理曲のカバー作品も投稿出来るようになっています。
価格は投稿したサークル側が自由に決める事ができるので、無料曲の頒布も可能です(JASRAC管理曲は¥100から)。
なにしろ、頒布のための初期手数料が一切ないので、曲さえあれば今すぐ販売・頒布を行う事が出来るようになります。

最低限必要なものは曲のデータ(シングルの場合はMP3、アルバムやMP3以外の音声データの場合はZIP)と試聴用のMP3データのみです。

DL販売売上げに対する手数料率は30%ですが、JASRAC管理曲は40%となります。

Doujin

今はまだ利用者が少ないのがネックですが、全て無料で始める事が出来るのですから最初は「同人音楽の森」から始めるのも良いかと思います。

「同人音楽の森」の今後に期待です。





個人が音楽を販売するための選択肢は、今や数えきれないほど存在します。
この記事があなたにとってのベストを選ぶ参考になれば幸いです。

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コメント

めっちゃ参考になりました~。
採算が取れるラインが低く、初回以外でお金のかからないとこをずっと探していたのですが、わかりやすかった。
とりあえずmonstar.fmでやってみることにします~。

投稿: なにわのリョウコ | 2009年4月30日 (木) 09時30分

なにわのリョウコさんこんにちは。

少しでもお役に立てたようでうれしいです。
記事を書いた当時とは状況が変わっていることもありますから、実際にサービスを利用される際はよく確認の上サービスをご利用くださいませ。

なにわのリョウコの曲が売れる事を、応援しています!

投稿: 阿多永彩 | 2009年5月 1日 (金) 01時15分

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