さて、我々はどのスマートフォンに向けてアプリを作れば良いのか?比較してみた。
好きなだけでは飯は喰えぬ。
されど、好きこそものの上手なれ。
悩ましいですね。
わたしの大好きなITmediaにこのような記事があったのですよ。
iPhoneアプリ開発者は「愛」故に負けるのか? - ITmedia
要約すると、「飯のためなら好き嫌いするな」ということになる(超意訳)。
まあ、そりゃそうおもうよねぇ……という記事ですが、でははたしてiPhone以外のスマートフォンはどの程度の”数”があるのか気になるところです。
ということで、2009年度末のスマートフォンの実稼働数予測をだしてみました。
「iPhoneなんか泥舟アップル号だ!」と思っている方や「おせちも良いけどカレーもね」という方は参考になさってくださいませ。
BlackBerry
2009年度末予測:3,940-4,700万台
OS:BlackBerry OS
OS提供者:RIM(Research in Motion)
Store:BlackBerry App World、BerryStore
開発は原則自由なBlackBerry。開発キットや手引書はRIMが公開しているので、その気があれば誰でもアプリを開発できる。
販売方法としてはRIM直営のBlackBerry App WorldやBerryStore(こちらはRIMとは関係のない会社が運営)があり、開発者の取り分は上がりの8割!その割に、いまいち開発者の間で盛り上がらないのはなにゆえか……。
個人の利用者が増えれば、BlackBerry向けのアプリ開発ももう少し盛り上がりそうなんですけどね……。
アプリの開発案件としては企業向けが主体。
iPhone
2009年度末予測:3,680-4,780万台(iPod touch含む)
OS:OS X (iPhone OS)
OS提供者:Apple
Store:App Store
開発には年間¥10,800の「iPhone Developer Program」への参加が必要(スタンダードプランの場合)。開発者の取り分は7割。
開発キットや手引書、サンプルプログラムはAppleが公開中。その他に、ネットの至る所にサンプルプログラムが転がっているという、スマートフォンアプリの開発環境としては最も充実していると言っても過言ではない。
開発者の盛り上がり方も尋常ではなく、結果としてiPhone向けアプリを配布するApp Storeは玉石混合+価格競争という混沌が支配する。そのうえ、アプリを公開するためにはAppleの審査を受けなければならず、この審査でトラブルに見舞われる開発者も多い。
とはいえ、現段階ではApp Storeはスマートフォンのアプリ市場では最も成功しいる。
利用者の購買意欲も強いので、多少安くで売っても元を取ることができる。
他のスマートフォン向けにアプリを作る時間があるのなら、今のところはiPhone向けにアプリを作るのが懸命です。……今のところは、ね。
Windows Mobile
2009年度末予測:6,000-7,000万台(Windows Mobile 6.5は2,400-4,200万台)
OS:Windows Mobile
OS提供者:Microsoft
Store:Windows Marketplace for Mobile(Windows Mobile 6.5向けマーケット)
Windows Mobile 6.5向けマーケットのWindows Marketplace for Mobileは今年中に立ち上がる予定。開発者の取り分は7割。開発には年間$99の登録料が必要。$99で登録できるのは5本まで、追加コストは1本$99。
開発者には、App Storeの「とりあえず数で勝負」よりも「少数精鋭」でのアプリ提供を求めている。これが吉と出るか凶と出るかは蓋を開けてのお楽しみ。
Web OS
2009年度末予測:100-400万台?
OS:Palm Web OS
OS提供者:Palm
Store:
Palmの放つ刺客「Web OS」。かつてNovaと呼ばれていたこのOSはhtml /xml /javascriptでネイティブアプリを作れてしまうという生産性の高さが最大の売り。その上アプリの動作も高速でメンテナンスも容易と良い事尽くめのOS。……と、いうことになっている。
Palm "newness" プレスカンファレンスで正式に発表になって以来、一部の開発者(わたし含む)の間で話題になっているが、実機の登場が2009年後半ということで、判断はそのときまで持ち越しせざる得まい。
スマートフォン市場における超ダークホース。
Android
2009年度末予測:200-1,200万台
OS:Android(正確にはOSを含んだプラットフォーム)
OS提供者:Open Handset Alliance(Google)
Store:Android Market
世界中の携帯電話機メーカーの希望を一身に背負う携帯端末用オープンプラットフォーム。
XP/VISTA/Mac OS X環境でアプリを開発でき、2012年には販売台数でiPhoneを抜くなんていう予測もある。が、本格的な立ち上がりは2009年後半以降の予定。いまは準備体操の状態。
Android Marketの登録料は年間$25。アプリ公開のための審査はない。開発者の取り分は7割。
開発言語がJAVAということもありiPhoneアプリよりも開発が楽という意見もあるが、いまのところ労力に見合ったリターンを得られるかは疑問。2009年後半以降に期待。
Android搭載PC発売の噂などもあり、意外な広がりを見せる可能性もある。
先日、開発環境の「SDK 1.5」が公開され、7ヶ月ぶりにBluetooth APIが復活した。めでたい。
Nokia
OS:Symbian OS、Series 40
OS提供者:Symbian、Nokia
Store:Ovi Store
携帯業界の巨人Nokia。毎年4億台の携帯電話を売り世界中に顧客を持つNokia。ハリウッド映画や香港映画には必ず登場するNokia。そのNokiaの各種コンテンツサービス、Download!、MOSH、WidSetsを統合したのが「Ovi Store」です。Ovi StoreではSymbian OS(S60 UI)とSeries 40搭載端末向けのアプリを販売する予定で、オープンは5月。開発者の取り分は7割。
Ovi Storeの利用者は2012年に3億人(の見込み)。
そりゃ、Ovi Store向けにアプリを作れといわれちゃうわ(笑
AppleやRIMやGoogleがどんなにがんばっても追いつけそうにない利用者数ですが、開発者の数も400万人と他のプラットフォームの数十倍から数百倍以上の数がいます。
Ovi Storeで一発当てればApp Store以上の利益を得られそうですが、一発当てるのはApp Store以上に難しそうです。
さて、App Store以外にもアプリを売る先は色々とあるわけですが……。
そこのあなた。App Store以外でアプリ、売ってみます?
Sponsored link
| 固定リンク
« Apple、「iPhone SDK 3.0 beta 3」及び「iPhone OS 3.0 beta 3」リリース。 | トップページ | Microsoft、「Microsoft Office Personal 2007 2年間ライセンス版」提供開始。 »
「iPhoneアプリ開発」カテゴリの記事
- iPhoneアプリでキャンペーンをする際の注意の実例。(2010.11.23)
- 日本語で依頼できる、iPhoneアプリ説明文の翻訳サービスをいくつか。(2010.05.24)
- Adobeの隠し球炸裂。iPhoneアプリを作れる「Flash Professional CS5」(2009.10.07)
- あなたもiPhoneアプリクリエイターになりませんか?
iPhoneアプリクリエイター発掘・育成プロジェクト「寺子屋 - 青りんご」(2009.10.05) - 【ゲーム開発者の皆様へ】
デジタルコンテンツ協会、「ゲーム開発者の実態調査」アンケートを実施中。(2009.10.05)
「スマートフォン全般」カテゴリの記事
- 2009年7月6日のトピックス。(2009.07.06)
- 2009年6月25・26日のトピックス。(2009.06.27)
- 2009年6月24日のトピックス。(2009.06.25)
- 2009年6月23日のトピックス。(2009.06.24)
- 2009年6月22日のトピックス。(2009.06.23)









コメント
iOSとAndoroidに押されてSymbianもすっかり陰がうすくなっちゃいましたが、
Ovi Storeなるものがあるのですね、全くノーマークでした。
勉強になります。
投稿: スマートフォンアプリ開発者 | 2010年8月26日 (木) 01時10分