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2009年9月28日 (月)

【書評】iPhone SDK 3 プログラミング大全 ゲームプログラミング

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万人にお勧めするものではないが、以外に良書。
次のステップへの一歩への一冊。



スルガ銀行ANA支店

iPhoneアプリを作りたいと思ったきっかけは人それぞれ。
そして、きっかけの一つとして、ゲームを作りたいと思っている人は少なくないはず。
C言語は覚えた。Objectiv-Cもなんとか解る。オブジェクト指向も理解した。
でも、iPhoneゲームを作るためのあと一歩が今イチ踏み出せない。どう踏み出せば良いのか解らない……。

そんな方にお勧めするのが、今回紹介するiPhone SDK 3 プログラミング大全 実践プログラミングです。

この本は、
「難しい事はとりあえず置いといて、とにかくiPhoneで動くゲームを作ってみよう」
という趣旨のもとに書かれた、初級プログラマを対象としたiPhoneアプリ指南書です。
言語の解説などは一切無いので、同書を読むためにはC言語とObjectiv-Cをある程度マスターしていなければなりません。また、なぜこのようなプログラムになるのかという解説も基本的にはありません。
この本の基本スタイルは、

○○させるために、以下のプログラムを書きます。

の繰り返しです。

この本は、読者に「とにかく動くゲーム」のソースを素読させることでiPhoneゲーム作成の基本を学ばせる本です。
ですから、プログラムごとに詳細な解説を求める方には、全くと言ってよいほど役に立ちません

一方で、「理屈はおいといて、ともかくプログラムを動かしたい。その上で細部を理解したい。」という勉強スタイルの方にはうってつけのテキストとなると思います。
また、iPhoneゲームを作りたいが、ゲームの作成自体が初めてという方にも、同書は役に立つ事と思います。
第五章のノベルゲームの作り方や、第六章以降のInterface Builderを用いないUIの設計方法などは、ゲーム制作初心者に取って参考となることでしょう。(*1)

ただ、ゲーム制作をうたっておきながらBGMやSEに必要な『音』関係のソースが一切載っていないのが 残念な点です。音に関しては、サンプルプログラムやほかの解説書を参考にするしかありません。(*2)

価格は2,800円+税と決して安くはないので、どなたにでもお勧めできるものではありませんが、iPhoneゲームの作成に興味のある方は、副読本として購入されると良いかと思います。


それにしてもこの本、ソースの素読を主眼に置いたり、第九章に「検証用デバイスへの転送」とか書かれているあたり、なんとなくゲーム専門学校のテキストのような作りをしているなぁ(笑





(*1)
まあ、実際にノベルゲームをこの方法で作っていったら、メンテナンスとかものすごく大変になりそうだけど、プレイ時間1時間程度の同人ゲームなら、この方法もありかなと思ったり。

(*2)
おすすめは、iPhone SDK アプリケーション開発ガイド。邦訳版のおまけもよく読むと、いろいろ幸せになれるかも。ただし、同書は中級者以降を対象にした本なので、それなりの前提知識は必要。



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